染付磁器(そめつけじき)
口径2.45p 高さ23p 明治時代 (約110年前)
磁器(じき)は、石をくだいた粉(こな)を利用したやきものです。水を通さず、光が透(す)けるという性質(せいしつ)があります。呉須(ごす)という、青色に発色する顔料(がんりょう)を使って、釉薬(ゆうやく)の下に絵付けをしたものを染付磁器(そめつけじき)と呼んでいます。明治(めいじ)時代からは、人工的に合成したコバルトを絵付けに使っています。写真は加藤五輔(かとうごすけ)という絵付けの名工が精密(せいみつ)な絵をていねいに描いた、一輪挿(いちりんざし)の花びんです。非常に細かな筆づかいで、秋の名月と、水鳥の群(む)れる小川が描かれています。五輔は、西浦焼の製造主任としても活躍した人です。

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